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取扱い説明

アルマイト加工の器、カトラリーについて

 

アルミ素地に「アルマイト加工」が施してあり、変色やサビが出づらくなっています。

一般的なアルマイトの鍋や、給食のアルマイト食器と同じく、気軽に使えます。

割れず、かるく、変色せず、冷たいものにも温かいものにも。とても使いやすい器です。

 

水けのもの、酸のものをのせても変色しません。

水を入れれば火にかけることができ、鍋のように使えます。(湯豆腐などに。器が熱くなるので、ミトン必須です)

※ フライパンのようには使えません。直火にかけ、焼いたり空焚きするのは❌

 

オーブン・トースター にかけてもOK(230°Cくらいまでが良いと思います。あまり熱く焼くと、素材の特性で少し素材が柔らかくなってしまいます。柔らかくなっても私は気にせず使っていますが…)

 

※電子レンジ不可。火花が出ます!

 

アルマイト加工は表面加工です。長く効果を持たせるために、キズがつく使い方はお避けください。

例) ・陶器に重ね、ガチャガチャ動かす(擦れてキズつく)

  ・金だわし、クレンザー、メラミンスポンジを使って洗う(キズつきます)

 

※洗う時は、柔らかいスポンジと中性洗剤で水洗いしてください。

オーブン焼きして焦げたホワイトソースは、2時間ほどぬるま湯につけて、スポンジと中性洗剤で洗うとスルッと落ちます。

 

※アルカリ性のものを乗せっぱなしにするのは厳禁。アルカリ性にあたると溶ける性質があります。

重曹や固形せっけんなど、アルカリ性のものを乗せっぱなしにしないでください。

食品で気をつける、アルカリの強いものは梅干しのみです。


 

アルマイトタッチ面について

 

アルマイト処理を行うとき、治具(主に針金)との接点の事を「アルマイトタッチ面」と呼びます。

電解液中で、アルミに電気を流すことでアルミ表面にアルマイト層が形成されますが、電気を流す=治具と製品を通電させる必要があり、その際の接触面がタッチ面となります。そのタッチ面にはアルマイト皮膜が生成されず、素地の状態となります。

これはアルマイト処理時に必ず発生するものです。

 

器の場合、主にフチの2〜4点がタッチ面となり、よく見るとフチの数カ所が点々と少し凹んでいることがあります。作品をアルマイト処理する際、針金でくくるときに出来るものです。

(※アルマイトがうまく行くと、タッチ面の点々がほぼないこともあります。)

 

その点がアルマイトがかかっていない状態なのですが、普通に使う分には全く気にならない程度だと思います。

水気がつきっぱなしになるなど条件が合うと、白っぽいサビが出ることがあります。 

その場合は、歯ブラシやスポンジだわしの硬い面の角でその点を擦ると、簡単に取れます。

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 経年変化について

 洋白・真鍮は経年変化により変色する素材です。(身近なところでは、洋白→100円玉・真鍮→5円玉)新品として完成時であっても、素材の保管時の経年変化で点々と変色していることもあり、それは欠陥や不良品とはしていません。


 洋白・真鍮は銅合金ですので、銅と酸や、硫黄(マヨネーズ等、卵黄)水分が反応し変色します。水はずっとつきっぱなしでなければ大丈夫で、酸も種類によって変わらないものも。変色を気にせずそのまま2、3年使うと、いい味わいになります。

 経年劣化ととるか、変化(景色が育つ)ととるか。人それぞれ解釈が違います。素材は新品のままというわけにはいかず、人それぞれの使い方で変化し、よりよくなっていくものと思います。育てる というのは、綺麗な状態を保つのも、変色を重ねるのも、見た目は違いますが 一緒です。お店などでお使いの場合は、家庭より使用頻度が高いので ピカピカのことが多いです。使用で擦れて、まるみが出ます。使用せずに湿気た引き出しや棚に入れっぱなしにしていると、変色しやすいです。

 

 [変色を落としたい場合] 

 スポンジたわしの固い方の面(またはシートのタイプのスコッチブライトの茶色か緑色のもの。ホームセンターやスーパーで買えます)で、ごしごしと鍋を磨くように擦り洗い。汚れが落ちたら仕上げに円を描くようにスポンジたわしを動かして、ぼかすようにすると自然な風合いに。私は作品をそのように磨き、仕上げています。
                      実際の作業動画↓

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 参考までに、私物の 変色したものの写真です。黒ずみを全く気にせず ふつうの頻度で使うとこうなります。変色したからダメ、と思わずに 磨けばもとに戻ること、または変色を育てることもできることをご理解のうえ、たのしんで 気楽に、使い続けていただきたいです。もろもろ、ご参考になりますように。

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